マドレーヌちゃん

23rd March 2025

生活についてはできるだけ完璧を目指したい性分だったけど、いつからか強迫観念みたいな考え方が取り払われて、多少なりとも生きやすくなった。住まいづくりもそう。建てたあとにどうにもならない構造や間取は入念に決める。ゆくゆく手をつけられる内装や造作は多くを望まない。家族と気持ちよくすごす想像ができるかどうか。

23rd March 2025

週末に地鎮祭を終えた。家が建つなんて想像つかない。東京で生まれ育った身でつくづく思うのは、土地を手に入れて建物を建てるむずかしさで、金がいくらあっても足りない。ほどほどに金があっても、普通の人なら東京で実現できることは限られている。小さな土地に小さな建物かもしれない。でもそれでいいの。どう考えてもわたしの等身大をはるかに超えている。夫に感謝してやまない、ありがとう。両親も地方から出てきたのに、よく東京で家をもったよね。覚悟や決意みたいなものが今なら分かる。

23rd March 2025

で、金曜日は友人の結婚式に参列したわけだけど、支度していたら2年前に仕立てたドレスが入らずうろたえた。かろうじて入ったのだけど、あふれ出るぜい肉を目の前にしてやるせない気持ちになった。体重はぶれないのに体型が変わっている。今の見た目では自分を愛せない…… 嫌な予感がして少し前に仕立ててあったジャケットのおかげで、見るにたえない状態は回避できた。

23rd March 2025

今年で社会人7年目か、信じられない。20代前半は疲れると食事する気力が起きなくて痩せほそっていた。20代後半の今、心身の不調が食欲に直結している。食べないとやっていられないってか。週末は夫と食べて飲んで、ひたすらしゃべっている。今日なんて…… 昼はざくろで名物のバタ焼定食をたいらげ、いつも食後のおたのしみである吉野紅梅がないことに落ち込み、その足でとらやに向かい、これでもかとよもぎ餅をほおばった。昨日だってそう。鮨一喜で摘みに握り、どれだけ食べたかな。気休めに歩いたものの、深夜にはとんかつ定食を目当てに出かけた。だめだこりゃ。

23rd March 2025

老松へ行ったら橙糖珠というものを見つけた。通年で店頭に並んでいるようなのだけど、はじめて知った。蜜で漬けた金柑にすり蜜をあしらった愛らしい品である。友人たちが好むだろうな。自分がいいと思ったものを気兼ねなく紹介できる間柄の友人がいるというのは、しあわせだね。

23rd March 2025

目まぐるしくすごしていた。老松の夏柑糖の予約がはじまっていた。気後れする。せっかくの季節をあじわう余裕もないまま春がすぎてしまいそう。この調子だとあれよあれよ秋を迎えて、気づかないうちに晩柑糖を逃してしまったと嘆くでしょう。

22nd February 2025

恵まれて育った人に見えるだろうけれど、家族とのあつれきに苦しんでいる。ふとしたときに、父と母から率直に愛されたかったな、と涙が出る。愛の表現があまりにも複雑だったから、分かりやすく愛で包んでほしかった。夫は「代わりに愛を注ぐから安心して」とありったけの力で手を握ってくれるけれど、親に愛されたかったのよ。まだ間に合う?自分がしてほしいことを相手にしたら、少しは変わるのかな。

5th February 2025

ラ・メールのリップクリームを塗りこめば唇の質感がいくらかましになる。なにせ、ラ・メールを使っているのよ、と高揚感もある。価格がそれなりに高いだけある。

5th February 2025

頭の片隅にあった、とある業務を終わらせた。すっきり。前任者の負債をやっと清算できた気がする。仕事を辞めるのは自由だけれど、せめて去り際は美しくあってほしいわ。つかれた。

2nd February 2025


インスタグラムへ食事の様子を載せるとして、フィードに投稿するのなら位置情報はつけない。ストーリーズであれば一日で削除されるのでよし。拡散も広がらない。フィードに残してしまうと、誰でも目にすることができて、昨今の流行り廃りみたいなものに店を巻き込んでしまいそう。自分の軸で店を選べない人に訪れてほしくないし、どうせ一度きりで通わないのも分かっている。みずからの感性を頼りにするという娯楽を知らないことほどさみしいことはないよ。